「旦那について」
Posted by admin on 2008 年 5 月 25 日
「廓」の人間について少しご理解いただけたところで、旦那について説明したいと思う。
旦那とは、芸妓や舞妓と、結婚とは別の形で男女関係を持ち、経済的にも支援する男性のことだ。初めて旦那を持つことを「水揚げ」という。世の男性方の中に は一度は旦那になってみたいと思われる方もあると思うが、これがなかなか大変なことである。昔と違って今の、芸・舞妓は身売りできているわけではないか ら、3つの条件を満たさなければ話は成立しない。
まず男性が、この妓なら応援してあげてもいいな、と思い、女性の方も、この人ならと好意を持ち、そして男性の通うお茶屋の女将が、この二人なら仲を取り持 ちましょう、と引き受けた場合のみである。仲を取り持つ以上は、その妓が良くなるような旦那でなければ、と女将は考えるのだ。話が成立すればお披露目とい うことになる。水揚げならば、姉妹筋や芸妓組合役員、舞妓衆などを料理屋へ招いてもてなし、旦那のついたお茶屋の女将の紹介でご挨拶するケースが多い。 (その場合、普通は旦那本人は登場しない)地味にする時でも関係筋や芸妓役員には金封が配られるので、誰がどこのお茶屋に旦那ができたかすぐ知れるのであ る。
旦那になった客は「誰それさんのお父さん」とか「誰ちゃんのお兄さん」とか呼ばれて廓の中では下へも置かれない。そして廓の人間は口が堅く、決してそのこ とを「まち」に漏らしたりしないのである。芸妓や舞妓がお客のことを「お父さん」や「お兄さん」と呼ぶのも、その人の名前や職業を周囲の人に知られないた めである。また鈴木さんなら「スーさん」、佐藤さんなら「サーさん」などと呼ぶのも同じ意図からだ。(本人同士は話の前後で良くわかっている)しかし、最 近では、経済状況や税制の問題もあってか、旦那のなり手は少なくなってきているのが実状だ。これを危惧して、今年、伝統伎芸の助成や芸妓の高年齢化対策を 目的として「おおきに財団」なる団体が設立されたが、旦那に代わる経済援助をおこなえるようになるにはまだ相当の時間を要しそうである。
2009年10月15日 at 9:15 PM
ああ旦那!永遠の夢。ロマンです。
しかし少禄の貧乏会社員では…。
帯旦那、着物旦那どころか、草履の鼻緒旦那すらも危ういですね。
白足袋旦那?うーん。腰巻旦那…。
実家が米屋兼酒屋なので、おこめ券旦那とかビール券旦那、あるいは雨でラベルのはがれた一升瓶旦那とか、落としてひしゃげた缶ビール旦那くらいなら、希望がありそうです。
廓の中で上にもあげてもらえず、後片付けの手伝いや、力仕事にかり出されそうな、軽い旦那でもいいんですけど。